レディ!!について

「レディ!!」は英洋子先生が、秋田書店の今は無き「ひとみ」という少女漫画雑誌にて1986年から91年まで連載されていた漫画です。87年10月からはアニメ「レディレディ!!」が放映され、88年3月で終了するも、5月から89年1月まで放送局と声優などを変更して、続編の「ハロー!レディリン」が放映されました。原作にはない、主人公リンが8歳のときのオリジナルストーリーとなりました。漫画「レディ!!」はひとみの休刊により終了せざるを得なくなりましたが、最終巻は英先生が書き下ろし、無事に完結する事ができました。

単行本では12巻、そして2001年に発売された文庫本は6巻出ています。愛蔵版も発売されましたが、諸事情により3巻までとなってしまいました。アニメの方はレディレディ!!の劇場版がビデオで出ているだけです。DVD化を切に願います。そして、英先生がパラレルワールドという形で「リンのこどもたち&ぴいたあぱん」という同人誌を99年から2016年まで発表され、2002年にはドラマCD「リンの童話館 ぴいたあぱんを探して」も発売されました。

2008年には、祥伝社の「ロマ×プリ」にて17歳になったリンの物語「レディ リン!」の連載が始まりました。「ロマ×プリ」は休刊し、連載は途中で終わったままですが、英先生及び英先生と親交の深い真崎春望先生は続きの発表を考えてくださっているそうです。

 

あらすじ

5歳のリンは、日本人の母・美鈴と共に、今まで一緒に暮らせなかったイギリス人貴族の父・ジョージの元へ向かいます。ところが途中で事故に遭い、美鈴は帰らぬ人となります。リンに「やさしく強く美しく」素敵なレディになるようにとの言葉を残して…。ジョージの家、マーブル館には母親の違う姉、セーラがいました。最初はリンを受け入れようとしなかったセーラですが、次第にリンに心を開くようになります。ところが、突如モードリン、トマス、メアリの親子がマーブル館にやってきます。男の後継ぎを希望している公爵が、モードリンとの再婚をジョージに迫っていたのです。お隣の伯爵家のアーサーとエドワード兄弟も友達になってくれて、ママがいなくてもずっとイギリスにいようと思うリンでしたが、リンの事を認めていない公爵は、ジョージがモードリンと結婚すればリンを認めるというのです。それを知ったリンは、パパを結婚させないために日本に帰ってしまいます。しかしジョージとモードリンは結婚してしまったのです。そして数年経ち、リンが日本で13歳になり学校の馬術部で馬術に励んでいた頃、ジョージは事故で意識不明の重体になっていました。アーサーとセーラの仲や、リンの事を妬んでいたメアリは嫌がらせのために、事情を知らないリンにジョージの今の状態を伝えに日本に行くと言い出しました。エドワードはそれを止めるため、同じく日本に向かうことに…